子どもが成長していく過程で子どものお祝い事がいくつかあり、その中の一つに七五三があります。
七五三は子どもの成長をお祝いするものです。

今年(2021年)は娘が7歳になったので、七五三をやりました。着物を着せてお参りに行っただけですが、「着物可愛い」と言って喜んでくれました。
七五三という言葉は聞いたことがあっても、はじめて七五三をやろうとすると何をしたらいいのか悩むことはありませんか?
子どもの七五三を迎えるにあたり、準備などでママやパパたちが迷わないために、七五三について知っておきたいポイントをまとめました。

子どもと一緒に素敵な七五三を迎えてくださいね。
七五三とは!?

七五三とは、子どもが3歳、5歳、7歳の節目の年齢になった時に、子どもの成長をお祝いして行うものです。
子どもが成長していく過程で行われる、子どものためのお祝いの行事の1つです。
七五三の由来
七五三の歴史をたどっていくと、平安時代までさかのぼります。
平安時代に行われていた儀式が元になっていると言われています。
- 髪置き
- 袴着
- 帯解き
これらの儀式は子どもたちが少しでも元気に長生きしてほしいとの願いを込めて行われてきました。
平安時代の頃はまだ子どもが病気などにかかって亡くなることも多く、現代よりも多くの子どもが病気で命を落としてきたことから、少しでも長生きしてほしいという親の気持ちが込められています。
これらの儀式が少しずつ形を変えながら、現代まで続いている七五三につながっていると言われています。
髪置きとは!?
3歳の時に行われていたのが髪置きと呼ばれる儀式で、子どもが髪を伸ばし始める3歳に行われてきました。

櫛置きとも呼ばれることもあります。
平安時代の頃は3歳になるまで髪を剃っており、男の子だけではなく、女の子も同じように髪を剃っていました。
3歳をすぎると髪を伸ばすようになり、髪置きは綿白髪を頭にかぶせて、頭のてっぺんにおしろい(白粉)をつけ、髪が白くなるまで長生きできますようにとの願いが込められて行われてきました。
袴儀とは!?
子どもが5歳になると袴を着るようになり、袴を着て、基盤の上で吉方の方向を向いて立つことで行われた儀式です。
平安時代には男の子だけではなく、女の子も同じように袴を着てお祝いしました。
平安時代には公家だけの子どもが袴儀のお祝いをしていましたが、時代が進むにつれて、庶民の間でも袴を着てお祝いする儀式が広まっていきました。
時代が進み、江戸時代に入ると袴儀の儀式は男の子のお祝いとして行われるように変化してきました。
帯解きとは!?
子どもの頃は、簡単に着れるようにと紐が付いた着物をきていましたが、7歳になると大人と同じように着物を帯でしめるようになります。
これが帯解きの儀式です。
江戸時代には女の子だけが帯解きの儀式をするように変化してきました。
七五三は何歳でお祝いするの!?
一般的に七五三は男の子と女の子ではお祝いする年齢が違います。

男の子と女の子でお祝いする年齢が違うと言いましたが、地域などによってはこれが違うことがあるので、住んでいる地域で行われている七五三を参考にするのがおすすめです。
まずは、一般的な七五三のお祝いについて知っておきましょう。
一般的に七五三を行う年齢
- 男の子:5歳
- 女の子:3歳、7歳
これが一般的な七五三のお祝いを行う年齢ですが、絶対にこの年齢で七五三を行わなければいけないという決まりはありません。
住んでいる地域によっては、男の子でも3歳でもお祝いするところもあり、兄弟がいる場合には兄弟どちらかの七五三に合わせて行ってしまうこともあるので、それぞれの家庭に合わせて七五三を何歳でやるのかを決めるのがおすすめです。
七五三を行う年齢はどれが正しいということではなく、子どもの成長をお祝いするのもなので形ばかりにとらわれるのではなく、子どもたちと一緒に思い出に残る七五三にしてあげてくださいね。
七五三は数え?満年齢?どちらで行うの?
七五三の年齢は3歳、5歳、7歳に行うとお伝えしましたが、日本には年齢の数え方が2つあるのを知っていますか?
年齢の数え方
- 数え
- 満

この2つの年齢の数え方があるので、知っておくのがおすすめです。
この2つは年齢の数え方が違うので、注意が必要です。
数え
- 昔の年齢の数え方
- 子どもが生まれた時を1歳と数えていく
- 0歳というものがない
満年齢
- 現在、一般的に使われている年齢の数え方
- 子どもが生まれた時を0歳と数える
どちらの年齢で七五三のお祝いを行っても間違いではありません。
ただし、3歳の七五三のお祝いは数え年で行うと子どもがまだ小さく、神社でのご祈祷など座って待っている時間が退屈になり動き回りだしたり、着ている衣装がだんだん崩れてきてしまうことがあるので現在の数え方の満年齢で行う人たちが多くいます。

私の子どもたちは女の子の七五三は、3歳、7歳ともに満年齢でお祝いをしました。娘の3歳の時の七五三はご祈祷をしている間もおとなしく座っていてくれましたよ。
兄弟がいるときは、兄弟どちらかの年齢に合わせて七五三を行う!?
兄弟や姉妹がいる家庭では、兄弟どちらかの年齢に合わせて七五三を行うところも多く、兄弟で一緒に行うことで費用も抑えられ、準備も一度にできることなど嬉しいポイントがあります。
子どもの成長をお祝いするものなので、子どもの年齢だけにとらわれることなく、柔軟に行うといいでしょう。
七五三は何をするの!?

七五三に行うこと
- 神社でのお参り
- 神社でのご祈祷
- 食事会
- 写真撮影
一般的に、これらのことを七五三に行う人が多いのが特徴です。

もちろん、これら全てのことを行わなければいけないという決まりはありません。
今はコロナ禍のために簡単に終わらせたいという人は御祈祷をしてもらわずに神社でお参りだけして返ってくる人もいます。私の娘の7歳の七五三は御祈祷はしてもらわず、神社にお参りだけして返ってきて食事会もしていません。
それぞれの家族の都合や予算などを考えて、七五三を行う内容を決めるのがおすすめです。
七五三にかかる金額
一般的な七五三を行うとどれだけのお金が必要になるのかまずは知っておくのがおすすめです。

七五三のお祝いをやってみてから、こんなにお金がかかるなんて知らなかったと驚くことがないように、ある程度必要になるお金を知っておくようにしてくださいね。
七五三を行うのに必要なお金
- 神社への初穂料
- 子どもの衣装代(レンタル代、購入代など)
- 衣装の着付け代
- ヘアメイク代
- 食事会の料金
- 写真撮影代
一般的には、これらのお金が必要になります。
一般的には七五三のお祝いでは、50,000円から200,000円くらい必要になる場合が多いと言われています。
金額に幅があるのは食事代の内容やスタジオ写真など内容によっては金額が全く違ってくるからです。
神社への初穂料
神社で七五三のお祝いのご祈祷をしてもらう際に必要なお金です。

初穂料(はつほりょう)と読みます。
初穂料は神社によっては金額が決められているところがあり、金額が決められている場合はその金額を包んでいきましょう。

私の娘の七五三のお祝いを行った神社は初穂料の金額が決められていました。
金額が決められていない神社では、一般的な金額を包んでいくようにしましょう。
一般的な七五三の御祈祷の金額
- 5,000円~10,000円くらい
初穂料はのし袋にお金を入れて持っていくのがおすすめです。

使うのし袋
- 蝶結びの水引
のし袋に書く言葉
- 御初穂料
- 御祈祷料
- 御玉串料

これらのどれかの言葉をのし袋に書いてくださいね!
のし袋に書く名前
- ご祈祷してもらう子どもの名前
子どもの衣装
子どもの衣装は色々な方法で用意することができます。
例えば、
- 衣装を購入する
- 衣装をレンタルする
- 衣装を借りる
衣装をレンタルする場合は、着付けやヘアメイクまでセットになっていることも多く、契約をする時にはしっかりと内容を確認するようにしてくださいね!

自分でヘアメイクや着付けができるという場合には衣装を買ってしまうのもおすすめですよ。
3歳の女の子の着物
3歳の女の子が着る着物はとても簡単に着付けができるように作られています。

子どもが走ったり、座ったり、立ったりしてもほとんど着崩れることがなく、親からしたら嬉しい限りですね。
七五三の衣装を買うのは高い!!と思っていませんか?
選ぶ衣装にもよりますが、七五三に必要な衣装一式が揃ったものでも1万円程度で買えるものもあり、高ければいいというわけではありませんよ。

ちなみに、私の家の娘は3歳の時の七五三の衣装は15,000円ほどでフルセットになっているものを買いました。

これが娘が3歳の時に着た七五三の着物です。
15,000円ほどで買った安い着物ですが、着付けてみると可愛くて娘も喜んでくれました。

ちなみに娘が3歳の時に着たこの着物は私の妹の子どもも3歳の七五三の時に着てくれましたよ。安くてもクリーニングに出して綺麗に保管しておくことで、数年たっても着ることができました。
着物だけ買って他の小物を後から揃えるよりも、必要なものが全てセットになっているものを買ってしまえば、あとは何を買い揃えればいいのか悩む心配がないのでおすすめです。
女の子の七五三に着物を着せない場合にはワンピースなどフォーマルに近いものを着せるといいですよ!

着物とは違いワンピースなどは普段使いもできるので、1着持っておくのがおすすめです。
7歳の女の子の着物
7歳の女の子が着る着物は3歳の時に着た着物とは違い、着付けが必要になります。
はじめて着付ける場合には着付けの手順などを確認しながら、何度か練習しておくのがおすすめです。
色々な着付けの方法がYouTubeなどにアップされていますが、こちらの東京レンタルいしょう様の着付けの方法が分かりやすく動画にされているので、良かったら参考にしてくださいね。

私の娘が7歳の時の七五三の衣装は、買ったものや友人からおさがりをもらって揃えました。


長襦袢ではなく、うそつき襦袢というものを見つけて、これがいいと買って子どもに着せてみましたが、長襦袢とは違い袖や丈が短くなっているので、着せやすく着崩れしにくいので良かったです。

上の写真は七五三に行く前に写真を撮ったものです。

着付けやヘアメイクなど全て私が行ったので、衣装などを揃えるお金がかかっただけです。とても安く娘の着物を用意することができて良かったです。
一応どんな内訳かお伝えすると、
- 着物代(中古で購入)500円
- うそつき襦袢(新品で購入)2,980円
- 100円ショップの髪飾り(3個)330円
- 白い腰ひも(新品で購入)3本セット880円
合計 4,690円
友達が帯や下駄などのおさがりを色々とくれたので、本当に安く着物を揃えることができました。
5歳の男の子の羽織袴
5歳の男の子の羽織袴は女の子に比べると少し高めな価格のものが多いですが、それでも2万円ほどでフルセットになっているものを購入することができます。
男の子が着る羽織袴は7歳の女の子が着る着物とは違い、着付けが簡単なのではじめてでも手順を見ながら着付けることができると思います。
東京レンタルいしょう様の羽織袴の着付け方法が分かりやすく動画にされているので参考にしてくださいね!

子どもの着物は簡単に着付けができるように作られており、着付けを知らなくても簡単に着れるようになっているものがあります。着付けが不安という人はどうやって着付けるように作られているのか確認してから購入するといいですよ。
子どもの七五三の着物はお手入れがしやすくなっているので、子どもが着物を汚してしまっても焦らないでくださいね!
子どもの男の子の七五三の衣装は、羽織袴を着せない場合にはスーツなどを着せていくといいでしょう。

こういったフォーマルな衣装を1着持っておくと、着ていく服がない!!と困ることがないのでおすすめです。私は義兄さんからおさがりをもらっているので、いつも助かっています。


これが最近行った娘の七五三の写真です。
娘には着物を着せましたが、息子は来年七五三をやる予定なので今回はスーツを着てもらいました。
コロナ禍での七五三だったので、神社にお参りをして千歳飴とお守りを購入しただけで、ご祈祷や食事会、スタジオでの写真撮影などは何も行いませんでした。

来年にはコロナが落ち着いて息子の七五三のお祝いができるといいなと思っています。
七五三に着物で行く場合は替えの靴を持っていく
七五三のお祝いに神社へお参りへ行く時に、子どもに着物を着せていく場合には、子どもの靴の替えを持っていくようにしましょう。
普段、履きなれていない草履で過ごすのは子どもにとっては大変で、転んだり上手く歩けないことがあるので、神社についた時に草履を履かせるようにして、移動の時は靴を履くようにするのがおすすめです。
食事会
食事会を行う場合にはお店に事前に予約しておくのがおすすめです。
金額はお店やランチにするのか、ディナーにするのかで値段も違うのでお店に確認して決めてくださいね。

ただ、3歳の七五三は子どもがまだ小さいので明るいうちに終わらせることができるランチに食事会をするのがおすすめですよ。
一般的な食事会の予算
- ランチ:2,000円~5,000円くらい/1人
- ディナー:5,000円~10,000円くらい/1人
食事会にはこれくらいの予算が必要だと言われています。

七五三は子どものお祝いなので、子どもが喜んで食べられるものがあるお店にしてあげるのがおすすめです。素敵な七五三にしてくださいね!
写真撮影
自分たちで写真を撮る場合には写真撮影代は必要ありませんが、スタジオで写真撮影を依頼する場合は、そのお金も必要になります。
スタジオで写真撮影をする場合にはプランによって金額が全く違い、どこまでお金をかけるのか、事前にお店の方と相談しながら決めるのがおすすめです。
撮影プランにもよりますが、30,000円程度でできるプランもあり、お金をかけるなら100,000円以上のプランなどがあるので、どれくらいの金額にするかを事前に決めておくといいでしょう。
写真撮影はスタジオで撮影するだけではなく、出張撮影サービスというものがあるのを知っていますか!?
子どもの七五三を行う神社に出張撮影サービスにお願いすることで、神社での家族写真や子どもたちの写真を撮ってもらうことができます。


娘の七五三に行った神社でも出張撮影している人たちを見かけましたよ。スタジオとは違った雰囲気で写真撮影ができるのはいいですね。
七五三はいつ行うの?

七五三のお祝いは11月15日に行われてきましたが、現在では必ず11月15日にする人ばかりではありません。
家族の都合がつかない場合や混雑をさけたいという人たちは、11月15日以外に七五三を行うことも多く、あまり日にちに問われすぎる必要はありません。
例えば、
- まだ暖かいうちの10月に行う
- 11月の土日に行う
- 混雑をさけて11月の平日に行う
- ちょっと寒くなるけれども12月に行う

仕事の都合や季節などからいつ七五三を行うのかを決めるのがおすすめです。
私の娘の七五三は11月に行いましたが、妹の子どもの七五三は寒くなる前にやりたいと言って10月に行っていましたよ。
家族の仕事の休みや子どもの幼稚園や学校の休みの日などから、いつ七五三を行うのかを決めるのがおすすめです。
まとめ

子どもの七五三は子どもの成長をお祝いするもので、形にこだわることがいいことではありません。
神社で必ずご祈祷をしてらもわないといけないこともなく、お参りをするだけで帰ってくる人もいます。
子どもの思い出に残るような七五三にしてあげるといいですよ。
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